ロックバンド・ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文が20日から22日に行われたロックフェス・フジロックに出演し、ステージで政府批判をする場面があったとしてネット上で波紋を広げている。

 事の発端となったのは、後藤が7月16日にツイッターで「オリンピック地獄だな」とツイートしたこと。
その後、アジカンとしてイベントに出演したり、後藤がフジロックに出演することが判明。人流抑制の面から矛盾しているとネット上で批判を集めていた。

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 炎上を受け、後藤は19日に自身のnoteで自身の思いを表明。自身の立場をフジロック側に寄ったものだと認めつつも、最後には「『予期できたのではないか』と言う言葉もあるかもしれないが、それもまた、市民どうしがお互いに向ける言葉というよりは、政府に向けるべき言葉ではないかと思う。感染症対策の責任は本来、彼らにあるはずだ」とつづり、ネット上から「ダサい」「最後の言い訳がひどすぎ」という批判を集めていた。

 そんな中、後藤は22日に行われたミュージシャンの忌野清志郎さんに関連する楽曲をアーティストが披露する「忌野清志郎 Rock’n’Roll FOREVER」というフジロックのステージに、清志郎さんのバンド「ザ・タイマーズ」をオマージュした「エセタイマーズ」という即席バンドで出演。
後藤は清志郎さんが被っていた学生運動を彷彿とさせるヘルメットを被っていたが、ヘルメットには日本国旗のシールと並んで韓国国旗のシールも貼られていた。

 楽曲披露中、一緒にステージに立っていたBRAHMAN、OAUのTOSHI-LOWから促される形で、オーディエンスに対しお礼。さらに、「変な決意を持って、なんなら今日死んでもいいんじゃないかって気持ちで来たけど、歌ってたらなんか違うなって。余計なこと言って人を傷つけてきたけど、やっぱりここがグラウンドゼロみたいな気持ち」と明かし、「いがみ合ったりしないで、愛し合って、許し合って、そして本当に今日みんな無事に帰ってもらって生き延びて、周りの人のことも、自分たちが関わっていないさまざまな人生のことも想像しながら、またこの素敵な場所でみんなに会えることを楽しみにしてます」と呼びかけていた。

 しかしその直後、『タイマーズのテーマ』の替え歌で、TOSHI-LOWが「ネトウヨやめてよ、レイシストやめてよ、差別をやめてよ」と歌い上げると、後藤も「ガースーもうやめてくれ、棒読み答弁聞きたくない」と歌っていた。

 このステージに、ネット上からは「めちゃくちゃ白けた」「この後に及んでステージで政府批判は引く」「好きだったけど本当に見たくもなくなった」といった批判の声が相次いで聞かれていた。


 フジロックを巡り波紋を広げ続けてきた後藤。ステージでのパフォーマンスにも多くの人がドン引きしてしまっていた。

記事内の引用について
後藤正文公式noteより https://note.com/gotch_akg